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自分でできるタイヤ交換の手順!安全に作業を完了させる8つのステップ|新潟柏崎市最大級の軽未使用車専門店「フォーラムムラタ」

2025.11.1  スタッフブログ 

「自分でタイヤ交換に挑戦したいけれど、安全が不安」という方は多いはずです。

セルフ交換は誤った手順で重大な事故につながる危険性があります。しかし、正しい知識があれば安心です。

そこで今回は、脱輪を防ぐトルクレンチの使用安全な作業場所の確保など、「失敗しない交換の8ステップ」を徹底解説します。

 

 

始める前に確認!安全な作業のための準備と必須ツール

 

必要な工具とアイテムの準備:トルクレンチ・輪止めは必須

安全にタイヤ交換を行うには、車に標準搭載されている工具に加えて、いくつかのアイテムを準備することが不可欠です。

車載工具として、ジャッキとボックスレンチ(L型レンチや十字レンチなど)、ジャッキ操作棒が搭載されています。

しかし、安全と確実な締め付けのために、トルクレンチ輪止めは必ず用意しましょう。

特にトルクレンチは、ボルトやナットを車両指定の力(トルク)で正確に締め付けるために使用します。

これがないと、締め付け不足による脱輪事故や、過剰締め付けによるボルト破損のリスクがあり、絶対に避けるべきです。

輪止めは、車体が動かないようにタイヤの対角線上にある車輪にかけて使用します。

その他、軍手などの作業用手袋があると、汚れや怪我を防げます。

パンク修理キットやスペアタイヤの搭載位置や工具の確認は、いざという時のために取扱説明書を見て事前に確認しておくことが大切です。

 

タイヤの仕様・状態と回転方向の確認

交換作業を始める前に、装着するタイヤの仕様と状態を必ず確認しましょう。

回転方向の確認として、タイヤには回転の方向や内側・外側の向きが指定されているタイプがあります。

指定があるタイヤには側面に「ROTATION」という文字と矢印、または「OUTSIDE」「INSIDE」の文字が刻印されています。

これらを誤って装着すると、タイヤ本来の性能が発揮できないだけでなく、安全面にも影響を及ぼす可能性があります。

タイヤの状態確認として、交換前に、タイヤ表面に亀裂やヒビ、偏摩耗などが発生していないかを確認してください。

また、残り溝が1.6mmになると「スリップサイン」が露出し、このタイヤは法律上使用できません。

長期間保管してあったタイヤは、ゴムが時間の経過とともに劣化しているため、特に注意が必要です。

 

安全な作業スペースの確保(平坦で安定した場所)

タイヤ交換を行う際に最も重要なのは、安全な場所で作業することであり、これが絶対条件です。

車体は重たいため、不安定な場所で作業をするとジャッキが外れ、車体が落ちてしまう危険があります。

したがって、必ず平坦で、舗装された地面やコンクリートの上など、安定した硬い場所を選んで車を停めましょう。

砂利や土の上などでの作業は、ジャッキが倒れる可能性があり危険なため避けてください。

また、後続車から見通しのよい路肩の安全な場所を選び、三角表示板を車両の後方に設置して安全を確保しましょう。

適切な作業場所を確保できない場合には、無理をせず、ロードサービスやタイヤ専門店に作業を依頼することが賢明です。

 

 

STEP1. 車体が動かないように輪止めをかける

さあ、ここからが実際の作業手順です。タイヤ交換において、最も危険なのが作業中の車の移動です。

車体が動いてしまうとジャッキが外れ、大事故につながるため、最初のこのステップが最も重要になります。

まず、車を安全な場所に停めたら、オートマチック車(AT車)であればP(パーキング)レンジに、マニュアル車(MT車)であれば1速またはR(リバース)に入れておきます。

サイドブレーキもしっかりとかけましょう。

次に、交換するタイヤの対角線上にある車輪(例:右前のタイヤを交換するなら左後ろのタイヤ)に、輪止めをかけてください。

車体が不安定にならないようにすることが、すべての作業の基本となります。

 

STEP2. ホイールナットを少しだけ緩める

車体を持ち上げる前に、ホイールを固定しているナットを「少しだけ緩める」作業を行います。

この仮緩めを怠ると、ジャッキアップ後にタイヤが空転してナットが緩められなくなるだけでなく、車体が不安定になり大変危険です。

車輪が地面に着いている状態でなければ、ナットに力を加えてもタイヤが回転してしまうため、緩める作業が困難になります。

また、硬く締まったナットをジャッキアップ後に無理に緩めようとすると、車体が揺れてジャッキが外れるリスクが高まるからです。

まず、スチールホイールのようにホイールキャップ(カバー)が装着されている車の場合は、レンチの平らな箇所などを利用してキャップを外し、ナットの位置を確認します。

次に、ボックスレンチやL型レンチを使ってすべてのナットに差し込みます。

レンチのできるだけ先端を持って、反時計回りに力をかけて軽く緩めるにとどめ、ナットを外してしまわないように注意してください。

ナットが非常に強く締まっている場合は、レンチのできるだけ先端を持って、体重をかけるようにすると緩みやすくなります。

この「仮緩め」を行うことで、ジャッキアップ後の作業の安全を確保できます。

ナットをすべて緩めたら、いよいよジャッキを使って車体を持ち上げる次のステップに進みます。

 

STEP3. ジャッキを使ってボディを上げる

ジャッキアップを行う前に、必ず車体下にあるジャッキアップポイントを探しましょう。

ジャッキアップポイントは、車体を安全に持ち上げるためにメーカーが指定した場所です。車種により場所が異なりますので、不安な場合は必ず取扱説明書で確認してください。

一般的にボディの縁(フチ)の部分に、凹みや三角の印が付いていることが多いです。

ジャッキアップポイントを見つけたら、ジャッキの先端にある溝に合わせて確実に固定します。

適当な位置にかけると、ジャッキアップポイント自体が曲がったり、ジャッキが倒れたりして大変危険です。

ジャッキの先端を溝に合わせたら、ジャッキ操作棒やハンドルを差し込み、ゆっくりとジャッキを上げていきます.

タイヤが路面から少し浮き上がる程度まで持ち上げれば十分で、あまり高く上げすぎる必要はありません。

高く上げ過ぎてしまうと、車体が不安定になり、ジャッキが外れてしまう危険が増すため注意が必要です。

また、事前にジャッキを少し伸ばしておくと、作業がスムーズに行えます。

 

STEP4. ナットを緩めてタイヤを外す

車体が持ち上がり、タイヤが路面から少し浮いた状態になったら、いよいよナットを完全に緩めてタイヤを取り外します。

このとき、ジャッキが倒れないように、車体に触れて揺らしたりしないよう細心の注意を払ってください。

仮緩めをしてあるナットを、レンチを使って反時計回りに回し、完全に外していきます。

すべてのナットが外れたら、タイヤが重たいため、両手を使って真っ直ぐ手前に引っ張るようにして取り外しましょう。

この際、ジャッキがずれないように、車体にぶつけたり、無理な力を加えたりしないことが大切です。

取り外したタイヤは、万が一ジャッキが外れた際の「輪止め」として車体の下に敷いておくと、より安全性が高まります。

タイヤを外したら、新しいタイヤを装着する前に、ボルトやハブの周辺にゴミや泥が付着していないかを軽く確認しておきましょう。

 

STEP5. タイヤを装着して、仮止めをする

古いタイヤを外したら、いよいよ新しいタイヤを車体に取り付けます。

まず、新しいタイヤのホイールの穴と、車体側のボルト(ハブ)の位置を合わせます。

向きを合わせてから取り付けると、重たいタイヤを手で持ちながら回転させる負担が減り、スムーズです。

タイヤを8時20分の位置で体の向きは正面にして、下から支えるように持つと楽に行えます。

タイヤを車軸に合わせて、曲がったり傾いたりしていないことを確認しながら、しっかりと奥まで装着してください。

曲がったまま無理に装着すると、脱落などのトラブルの原因になるため、確実に取り付けましょう。

次に、外しておいたホイールナットを手で入れて仮止めします。

その際、ナットの内部にゴミやホコリが入っていないかを確認してから入れるようにしましょう。

最初に一番上のナットを入れると、タイヤが手前に倒れてくることを防ぐことができるのでおすすめです。

この段階では、ナットを指で回らなくなる程度まで締めるだけで十分です。

 

STEP6. ナットをガタがなくなるまで締め付ける

新しいタイヤの仮止めができたら、今度はレンチを使ってナットを締め込んでいきます。

このステップの目的は、ホイールがガタつかなくなるまでしっかりと固定することです。

大切なのは、すべてのナットを均等な力で締め付けることです。

そのため、1カ所をいきなり強く締めてしまうのではなく、対角線の順でナットを締めていくのが鉄則です。

時計回りなど順番に横へと移動する締め方ではなく、必ず対角線の順で2回から3回に分けて均等に締め込んでください。

この対角線での締め付けを行うことで、ハブとホイールがきちんと面で接するようになり、タイヤが均等に固定されます。

この段階では、ホイールが車体にガタつかなくなる程度で十分です。

力任せに締めすぎると、次の本締めや車体を下ろす際にトラブルの原因になるので注意しましょう。

 

STEP7. ジャッキを下ろしてナットの本締めをする

すべてのナットの仮締めが完了したら、ゆっくりとジャッキを下ろし、タイヤを地面に完全に着地させます。

車体の重さが完全にかかって、力がかからなくなったらジャッキを取り外しましょう。

ジャッキを下ろしたら、次にレンチを使ってすべてのナットの本締めを行います。

本締めは、仮締めの時と同様に、対角線の順で2回から3回に分けて均等に締めていくことが非常に重要です。

そして、この本締めでは必ずトルクレンチを使います。

トルクレンチは、自動車メーカーが定める規定のトルクで正確に締め付けるために必須の工具です。

トルクレンチを使わず手で締めると、締め付け不足や過剰締め付けを招き、走行中にホイールが外れる「脱輪事故」につながる危険があるため、絶対に避けてください

力を入れすぎて締めすぎることのないよう注意し、一般的に10kg程度(体重50kgの方の場合、腕にしっかり体重をかけて締め付けるくらいの感覚)の力加減が目安とされています。

すべてのナットを規定トルクでしっかり締めたら、最後に輪止めを外します。

 

STEP8. 交換が完了したら、空気圧を確認し走行

タイヤ交換の作業自体はSTEP7で終了ですが、この最後の確認ステップが非常に大切です。

交換作業が済んだら、まずはタイヤの空気圧が車両指定の値になっているかを必ず確認しましょう.

保管していたタイヤや新品タイヤは、自然に空気が抜けていたり、充填が不十分だったりすることがあるからです.

もし指定値に満たない場合は、必ず適正な値まで充填してください.

空気圧の確認ができたら、いよいよ試運転を行って異常がないかを確認します.

いきなりスピードを出したり、コーナーを勢いよく曲がるなどは避けてください.

走りながら振動や異音がないかなどを確認しながら慎重に走行しましょう.

さらに、最も重要な最終チェックとして、タイヤ取り付け後、約100km走行した段階で、再度ホイールナットが緩んでいないか、トルクレンチを使って点検(増し締め)を行ってください.

これは、走行することで部品が馴染み、初期の緩みが発生することがあるためです.

 

 

まとめ

車のタイヤは、車両の安全を支える最も重要な保安部品です。

万が一間違った方法で交換すれば大事故につながる危険性があります。

不安がある場合は、無理せずロードサービスや専門店に依頼しましょう。

正しい知識で、安全なカーライフを送ってくださいね!

 

 

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