皆様こんにちは。PR担当の増井です。
冬本番を迎えて、特に日本海側では雪や雨など天気が悪くなる日も増えてきました。
そこで心配になってくるのが天候による路面状況の悪化です。
しかし、適切な車間距離を保つことで、万が一のブレーキにも対応できる余裕が生まれます。
そこで今回は、速度や天候に応じた車間距離の調整方法を紹介し、状況に応じた安全な運転方法を解説します。
1. 車間距離の基本とその重要性
車間距離とは、車と前方の車との間に保つ距離のことです。
この距離を確保することで、急ブレーキをかけたときに安全に止まることができます。
とるべき車間距離は天候による路面の変化や車の速度などによって変わります。
2. 速度に応じた車間距離の調整方法
基本的に車間距離の目安は「停止距離」と言われています。
停止距離とは、運転者が危険を感じてから車が完全に停止するまでの距離のことです。
車間距離がこの停止距離よりも長ければ前方車にぶつからずに停止できるというわけです。
この停止距離は空走距離と制動距離の二つを合計した距離になります。
この2つの距離について詳しく説明していきます。
空走距離とは?
空走距離とは「危険を察知してからブレーキを踏んでそれが利き始めるまでの間に車が進む距離」のことです。
速度が落ち始めるまでにかかる時間であるため、速度に比例して空走距離は伸びていきます。
大分県警が公開している実験データによると、この時間がおおよそ0.6秒から1.5秒の間だと言われておりそのタイムラグの間に車が進んでいきます。
時速 | 空走距離(1秒に進む距離) |
10km/h | 約2.8m |
20km/h | 約5.6m |
30km/h | 約8.3m |
40km/h | 約11.1m |
50km/h | 約13.9m |
60km/h | 約16.7m |
70km/h | 約19.4m |
80km/h | 約22.2m |
90km/h | 約25.0m |
100km/h | 約27.8m |
制動距離とは?
制動距離とは「ブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離」
のことです。
制動距離は速度の2乗に比例します。そのため速度が2倍になると制動距離は4倍、速度が3倍になると制動距離は9倍になります。
一般に乾いた路面での制動距離は以下のようになります。
時速 | 乾いた路面での制動距離 |
10km/h | 約0.6m |
20km/h | 約2.2m |
30km/h | 約5.1m |
40km/h | 約9.0m |
50km/h | 約14.1m |
60km/h | 約20.2m |
70km/h | 約27.6m |
80km/h | 約36.0m |
90km/h | 約45.6m |
100km/h | 約56.2m |
上の制動距離は (速度の2乗)÷(254×摩擦係数) で求めることができます。
(詳細は割愛)
この摩擦係数が小さくなるほど制動距離が大きくなり、一般に悪路面であるほど制動距離は大きくなります。
それぞれの路面での摩擦係数は後ほど説明していきます。
時速別のおおよその停止距離
この二つの距離を合計したものが停止距離になります。
実際に計算すると以下のようになります。
時速 | 停止距離 |
10km/h | 約3.4m |
20km/h | 約7.8m |
30km/h | 約13.3m |
40km/h | 約20.1m |
50km/h | 約28.0m |
60km/h | 約36.9m |
70km/h | 約47.0m |
80km/h | 約58.2m |
90km/h | 約70.6m |
100km/h | 約84.0m |
車間時間で車間距離を計測する
しかし、走行中に前の車との距離を測るのはなかなか難しいと思います。
そこで「車間時間」を使った距離の測り方をおすすめします。
車間時間とは、前を走る車との時間的な間隔前の車が標識など道路上の目印を通過したところから、自分の車がその目印を通過するまでの時間を表します。
それぞれの車間時間は以下の通りになります。
時速 | 車間時間 | 安全に停止できる時間の目安 (車間時間+1秒) |
10km/h | 約1.2秒 | 約2.2秒 |
20km/h | 約1.4秒 | 約2.4秒 |
30km/h | 約1.6秒 | 約2.6秒 |
40km/h | 約1.8秒 | 約2.8秒 |
50km/h | 約2.0秒 | 約3.0秒 |
60km/h | 約2.2秒 | 約3.2秒 |
70km/h | 約2.4秒 | 約3.4秒 |
80km/h | 約2.6秒 | 約3.6秒 |
90km/h | 約2.8秒 | 約3.8秒 |
100km/h | 約3.0秒 | 約4.0秒 |
電柱や照明灯などの目印を基準に、前の車が通過した瞬間を「0」とし、自分の車が通過するまでの時間を数えます。
このとき1秒しか数えられなければ車間距離は1秒、3秒数えられれば車間距離は3秒あることになります。
安全に停止できる目安として車間時間+1秒を意識するといいと思います。
3. 天候や道路状況に応じた車間距離の調整方法
ここまで晴天時における車間距離及び車間時間について紹介していきました。
先程も少し述べましたが、天候によってとるべき車間距離は大きく変化します。
その原因として視界が悪いと危険を察知するまでに少し時間がかかったりすることや路面によって摩擦係数に差が出てくることなどが挙げられます。
雨天時の車間距離
まず雨天時では晴天時と比べて路面の摩擦係数が小さくなります。
晴天時のドライな路面の摩擦係数が0.6~0.8前後(上記の表は0.7として計算)なのに対して、
同じウェットの路面が0.4~0.6とされています。(ここでは0.5として計算)
また、雨天時は視界が悪くなるため安全に停止できる時間の目安も少し伸びていきます。
以上を考慮すると…
時速 | 停止距離 | 車間時間 | 安全に停止できる時間の目安 (車間時間+1.5秒) |
10km/h | 約3.6m | 約1.3秒 | 約2.8秒 |
20km/h | 約8.7m | 約1.6秒 | 約3.1秒 |
30km/h | 約15.4m | 約1.8秒 | 約3.3秒 |
40km/h | 約23.7m | 約2.1秒 | 約3.6秒 |
50km/h | 約33.6m | 約2.4秒 | 約3.9秒 |
60km/h | 約45.0m | 約2.7秒 | 約4.2秒 |
70km/h | 約58.0m | 約3.0秒 | 約4.5秒 |
80km/h | 約72.6m | 約3.3秒 | 約4.8秒 |
90km/h | 約88.8m | 約3.6秒 | 約5.1秒 |
100km/h | 約106.5m | 約3.8秒 | 約5.3秒 |
必要になってくる停止距離ととるべき車間時間の目安が晴天時に比べて大幅に伸びていることが分かります。
雪道での車間距離
降雪時では雨天時よりも路面の摩擦係数が小さくなります。
雪道のの摩擦係数は0.1~0.3前後とされています。(ここでは0.15として計算)
また、降雪時も雨天時と同様かそれ以上に視界が悪くなるため安全に停止できる時間の目安も少し伸びていきます。
以上を考慮すると…
時速 | 停止距離 | 車間時間 | 安全に停止できる時間の目安 (車間時間+2秒) |
10km/h | 約5.4m | 約1.9秒 | 約3.9秒 |
20km/h | 約16.1m | 約2.9秒 | 約4.9秒 |
30km/h | 約31.9m | 約3.8秒 | 約5.8秒 |
40km/h | 約53.1m | 約4.8秒 | 約6.8秒 |
50km/h | 約79.5m | 約5.7秒 | 約7.7秒 |
60km/h | 約111.2m | 約6.7秒 | 約8.7秒 |
70km/h | 約148.0m | 約7.6秒 | 約9.6秒 |
80km/h | 約190.2m | 約8.6秒 | 約10.6秒 |
さらに必要な距離及び時間が伸びていることが分かります。
以上のように車間距離を適切に保つためには、前の車との距離及び時間を常に意識し、急いでいる場合でも無理に縮めないことが重要です。
特に視界が悪い夜間や雨天時には、反応時間を考慮して車間距離を長めに取ることを意識しましょう!
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
速度や天候、道路状況に応じて適切な車間距離を保つことで、追突事故を防ぐことができます。
車間距離を適切に取ることは、自分や周りの命を守るための大切な行動です。
今年も天候が悪くなる日が多いので車間距離により気を付けるようにしましょう!
届出済未使用車、中古車を総在庫100台
掲載しきれていないお車もございます。お得な特別パックもございますので、まずはお問い合わせください。
新車・未使用車・中古車販売、車検、整備、鈑金、保険、レッカーも全てお任せください。
株式会社フォーラムムラタ
〒945-0811 新潟県柏崎市岩上23-12
TEL 0257-24-3283
E-mail sf-murata@sf-murata.com